最近のアロワナ市場で、”最上級”とか”必ず真っ赤になる”と言った類の売り文句が、 ↑クリックしてご覧になってください(執筆中) |
また、体型面も含めて、よりお客様の求めるイメージに近い個体を選んで頂くために、可能な限り、タイプ別に分けて販売を行っていきます。
近年、目にすることが少なくなりましたが、独特のフラットヘッド体型と顔つきを持つ、
”原種タイプ” ”旧タイプ”と呼ばれることもあるタイプです。
スプーンヘッド体型の個体と、このような血統の交配が進められ、
現地でも、純粋にこのような血統を繁殖している養殖場は、極端に減りました。
現地での、近年の繁殖コンセプトを見ていると、
"近い将来、このタイプの個体が本当に見れなくなるのではないか"という気さえします。
より”赤黒い血のような発色、体色”を目指す方におすすめしたい個体です。
現地インドネシアでの撮影画像です。 屋外のエアーレーションのみのストック水槽で、日光の下でも、 かなりの紅さを見せています。 ・クリア水槽でのストック。 |
真紅の発色を見せる個体のバリエーションのひとつです。 体長40pに近付いた個体ですが、鱗に、"粗かく"と呼ばれる 太巻きの発色が始まっています。 将来的に"ベタ赤"の発色を見せる可能性もある個体です。 ・クリア水槽でのストック。 |
現時点で、既に鱗、エラぶたに、全面赤発色が見られる個体です。成魚とも言えますが、まだまだ若い個体ですので、これから先、今以上の強烈な赤発色が期待できるはずです。 ・クリア水槽でのストック。 |
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体長約27〜28cm個体の、まだ1歳にも満たない若い個体ですが、真っ赤になる紅龍独特の、非常に濃い一次発色が始まっています。 屋外設置のクリア水槽で本来の体色は飛んでいますが、それでも十分な素質が見て取れます。 ・クリア水槽でのストック。 |
同一の血統、さらには兄弟魚の群れの中であっても、多数の個体の中から、本当にほしい個体は数匹であることも珍しくありません。 価格低下目的の、まとめ買いは可能な限り行わず、厳選した個体のみを入荷させていきます。 |
Mr.エンパン氏は、原種の紅龍を、他の血統の血を混ぜずに、 頑固一徹ブリードを続け、商業主義に走らないブリーダーとして有名です。 氏の養殖場でも、非常に素質のある個体を目にすることがありますので、当ブランドの個体の選別候補地です。 そのような個体に巡り合った時、タイミングと機会があれば、買付を行いたいと思います。 |
いわゆるスプーンヘッド体型の紅龍と、 |
現地でのストック個体。上部の照明なしで、撮影された画像です。 しかも、ストック環境は黒底の水槽ではなくガラス水槽です。 強烈なスプーン体型ではないですが、バランスのよい体型に 鮮やかな粗かくの紅発色が見事な個体です。 やはり、発色の色味は鮮やかな赤色系ですが、 これだけの体型と色を見せてくれれば、超極上と言えるでしょう。 |
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体長40p強の1歳魚、当店入荷個体です。 片親は確実にスプーン体型の個体ですが、もう一方の親が 比較的フラット体型の発色系の個体です。 全体的にナチュラルな角度のスプーン体型ですが、 色味は濃く、発色面の色のりも厚いです。 赤発色の色味は、やや鮮やかな朱方向に向かいそうです。 |
・個体ストックについてのポリシー 当店では、当ブランド"紅辣椒"はもちろんですが、他のブランドに関しても、 意図的に個体の成長を送らせて発色を増進させたりとか、 ”テニング”(注 参照)を行って、発色を促進するようなストックは致しません。 個体の素質と健康を第一に考えたいと思います。 (注)”テニング”というテクニックについて |
自然の河川、池を利用して、フェンスやネット等で区切って養殖を行う、スモールファームの池の様子です。 水槽の中で真っ赤な発色を見せている個体でも、繁殖池に入ると通常は体色が薄くなります。 まず、それが一般的な事実であると考えてください。個体の年齢も、そのことと相関関係があるようで、 真っ赤な素質を持つ個体でも、年齢を重ねている老齢魚は特にそのような傾向が強いようです。 ですから、繁殖池で、肉眼で見て非常に濃いオレンジ発色を見せている個体は、 かなり発色の素質が高いということが予想できます。発色の素質の低い個体は、ほとんど黄色と言っても よい位の色味にまで、色が抜けた状態になっているのを目にします。 専門誌等では、繁殖池で真っ赤な種親が泳ぐ画像を目にすることがありますが、多くの場合は 水槽で真っ赤になった個体を放流して間もない頃に撮影しているか、画像を加工してある、といった ケースが多いと思います。ただし、池で見ても紅い個体もいない訳ではないです。 上記のような事実を踏まえて、種親がどの位の色味を見せていれば、どの位の素質を持っているのか、 といったことを、今までの経験値をもとにその血統の素質を予想し、それも個体選びのひとつのポイントにしています。 |
この個体は、今から10年以上前に、紅龍の生息地、インドネシア カリマンタン島 カプアス河の最上流域に位置するBunut(ブヌット)という地区にある スモールファームにて撮影された個体で、当時の現地の人間の話では、野生個体、またはそのF1個体とのことでした。 原種の野生個体と累代繁殖が進んだ血の濃い個体では、その成熟度、完成度の速さに差があること、また、老化にも差があります。 (詳細はまた別の項で触れていきます) 最も注目して頂きたい点は、太陽光の下で撮影している状態での紅発色の色味と、70cmは超えるであろうサイズです。 賢明なマニア様は画像からでも読み取って頂けると思いますが、まだ比較的若い個体です。そのことは張りのある皮膚感からも見て取れると思います。 この個体が黒底水槽で体色が濃くなり、そこにフィッシュルクス等の光が当たると想像しただけでも興奮を抑えることができません。。 このような血統に見られる、あご下からお腹にかけての金色っぽく焼けたような体色も注目ポイントです。 左下の写真を見て頂くと、頭部から背中にかけて緑色、細かく言うとウグイス色の体色が見られます。 このような個体は、以前から”緑皮個体”という呼称で紹介されることがありましたが、落ち着いた水槽環境でじっくりと飼育を行うと、 全体的に体色は濃くなり、この緑色の部分は、ほぼ黒に近い色に変化します。 そのような状態の時に紅発色が最も濃くなることが多く、逆に言うと、この部分の色が、その個体の紅発色の素質がどれだけ100%に近く引き出されているかの バロメーターになるとも言えます。 そう考えると、この個体は色とび状態にあるとも言え、その素質の100%を発現した時には、さらに濃い発色を見せるとも予想できます。 (このように捕獲されて、麻酔までかけられている状態では、色とびを起こして当然とも言えますが。。。) また、血のような赤黒い発色を見せるTypeT個体の代表的な個体では、この緑色の部分が、グレーっぽい色とか、こげ茶色になる個体が多いように思います。 古くからの超マニアの方にお伝えしたいことは、緑皮のタイプでも、ここまでの赤発色を見せる個体がいるということを見て頂きたいと思い、掲載致しました。 ただし、このような、いわゆる”砲弾型、フラットヘッド”の、原種に近い、それでいて真っ赤になる個体←ここ重要ですのみを、 純粋に養殖しているファームはほとんど見なくなりました。 (その背景には、ある時期から世界的に大流行した、いわゆるスプーンヘッド体型個体の人気が大きく影響しているのですが、それはまた別の項で。。) 古き良き時代のレッドアロワナ、私はこのような個体を見ただけで、ぐっとテンションが上がるのですが、そのようなご趣味をお持ちの方、 また当店までご連絡くださいませ。マニアックな話に花を咲かせましょう♪ このあたりのことは、ピーシーズ刊のアロワニアVOL.16の特集ページでも執筆致しましたので、ご興味がある方はそちらもご一読頂けると幸いです。 |